中小企業にこそ、管理会計は必要
管理会計とは
専門的な言葉でなく、ざっくりいうと、下記のとおりとなります。
① 前期の財務諸表(損益計算書・貸借対照表 等)・・・過去のデータ・実績
② 経営分析(現状分析) ・・・①を経営分析して、未来に生かす戦略を打つ。
現状の経営分析を踏まる(定型的な経営分析指標も含め、売上に対する仕入れのバランス等、
仕入先・売先の中身や掛けのバランス、販管費の中身の検証)。
③ 経営戦略・経営改善 ・・・未来の望ましい会計に向けて、数値目標を立て、経営戦略の策定(再設定)、
経営改善(値決めや仕入方法の検討)をしていきます。
企業によって見るべきポイントが異なります。
なぜ、利益がでていないのか?そもそもこのビジネスモデルで利益がでるのか?
売上をのばすのか?仕入が過剰なのか? どの勘定科目が固定費、変動費か?
現状での損益分岐売上高はいくらか?
売先の割合、売り方の分析(売り先の営業の頻度、営業の方法、情報共有等)、
その企業、個々の課題があり、アプローチが変わります。
④ 管理会計 ・・・②、③に基づき、実施(実行)。資金繰り表及びその結果に基づき、週次、月次で目標値を定点
観測していく。必要があれば、アプローチの修正等を行っていく。
⑤ 税務会計(今期の損益計算等へ) ・・・①~④を活かして、今期を予想していき、税金の準備、節税、設備導入の検討をします。
⑤は税理士がやってくれますが、①~④は自社でやらなければいけません。多くの中小企業はここが困難なのです。
はっきり言うと、自社で勉強するか、コンサルに依頼するほうがより適切です。コンサルはこういう視点で支援を検討するといいかと思います。
金融機関は財務的な分析には長けていますが、経営線戦略の視点での助言は困難だと思います。
他人を雇えば、資金繰り表が必要
主にサービス業(仕入れがほとんどない)の個人事業主(1人、または家族以外雇っていない)、または、借入ない企業以外は、
ほとんでの企業で人を雇用しているので、必要なはずです(給与の遅れは、離職につながります。中小企業では命とりです)。
でも、多くの中小企業は作っていません、または、活用できていません。
それでも、やっていけてるのは、幸運です。事業が上手くいっているときは良いのですが、損益で赤字がでたり、資金繰りが悪化すると、金融機関に借入をします。これも、計画的ではなく、場当たり的に、必要と思われる金額(正確ではない)です。金融機関は、必要な額を教えてくれませんので、ある日、もうお貸しできませんといわれます。本来、借入は、次の事業計画(借入等も)予測しながら行う必要があります。
運が悪いと廃業になります。資金管理は、事業の基本であり、多くの大手企業(事業拡大している企業)は実施しています。中小企業はそこまで人的資源がない、意識がない、または、なくてもやっていけていたのです。
今後は、人材不足、人件費高騰、販管費高騰、(少子高齢化による)消費減少、となり、間違いなく企業は選別されていきます。
極論、資金繰りさえ、理解していれば、事業は継続できます。
資金繰り表とは?
事業者が得た現預金の収入や支出をまとめた表になります。
過去のデータ、現状から未来を予測するもの(管理会計)です。
あくまで予測ですので、精度は8割程度で構いません。答え合わせは月次でしますので、月次が翌月末までに必要です(それぐらい早くないと意味がない、資金繰り)。
日本政策金融公庫の書式をリンクしておりますので、活用される方は参考にしてください(18番が資金繰り表の様式となります)。
https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html
下記は、資金繰り表の例です。

投稿者プロフィール

- 補助金コンサルタント・行政書士
- 南九州経営サポート行政書士事務所 代表。鹿児島出身。大学卒業後、大手大学受験予備校、社協、商工会等を経て、起業。現在は、補助金申請支援、ドラッカー理論を中小企業向けに再構築した事業戦略策定、経理業務の効率化に注力。また、相続専門家として、遺言や認知症対策の必要性を訴え、日々、鹿児島で奔走中。
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